リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜
他のメンバーに楽屋で紹介できたなら、華音ちゃんだけは笑顔で感じよく接してくれるんだろうなって容易に想像できる。
残念…でもしょうがない。
華音ちゃんには今日の放送が終わったらお見舞いのメッセージを送っておこうと思う。
「もう一回、こっちに視線を向けて下さーい!」
ADさんの指示でひな壇のメンバー及びリアライズの他の四人が一斉に顔を上げて同じ方を向く。
ゲスト出演の話を伝えられた時同様に、現実で同じグループのみんながこのセットに収まっている姿を今、改めて目の前にすると、なんとも言えない不思議な感覚になる。
───だけど、それ以上に今、私は目を見張るものがある事に気付いた。
真鵺…───。
番組のセットは、お世辞にも上品、って言えるような仕様ではない。