リアライズの殺人〜私は不仲のアイドルグループメンバーです。〜





え…こ、胡兎……?






「は…、はっ、はい…。」





宮敷さんから名前を呼ばれて普段では有り得ないような声でどもる胡兎。





まさか、緊張している…?






ふいに、私はさっきスタジオの廊下で久し振りに会った磯本さんの事を思い出した。






“生放送の出演って私、あがっちゃって、どうしてもダメなのよね。”





今の胡兎の様子を見る限り、多分、そういうことなんだろう。





少し前のCDジャケットの撮影をした時、私がゲスト出演の話を振っても、イマイチ乗り気じゃなかった理由がやっとわかった。







でも、なんで前もって言ってくれなかったんだろう…?






恋愛だったり、遊びだったり、プライベートについては私に対してあれやこれやと遠慮なく色々ツッコんでくる胡兎。





でも、仕事の事になると何故か下からの目線で私を持ち上げようとしてくれる。



< 346 / 359 >

この作品をシェア

pagetop