【短編】恋は月夜に舞い降りる【砂糖菓子より甘い恋-
「どなたか、そこへ?」

不意に、笛の音が止み、静かな河原にあの方の声が凛と響きました。


「お邪魔をしたなら謝ります。
どうか、笛をお聞かせください」



私は、倒れそうになりました。
何故なら。

私は考えるより先に、そう、言葉に出していたからです。
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