きらめきの島と夢のティアラ
 【前回の答え:2. 魔女の住む水晶の塔】

 光のオルゴールが奏でた音は、空に舞い上がったステージをやさしく包み込み、やがて——ふしぎな渦巻きに変わっていった。

 「どこかに連れて行かれる……!」

 仁がそう言うと、ふわりと景色が切り替わり、気がつけば一同は、宙に浮かぶ水晶の塔の前に立っていた。

 塔は空のなかに浮かび、七角形の窓がぐるぐるとまわっていた。塔のてっぺんには、三日月の形の鐘が風にゆれている。

 「ここが“知恵の試練”の場所か……」

 史也が小さくうなずいた。

 「気をつけて。ここでは“なぞ”が心を試してくるわ」

 結香が注意を促した瞬間、塔の入り口にぴたりと文字が現れた。

 🪄 魔女の塔のなぞなぞ 🪄

 「見ることもさわれることもできないのに、
 だれかと分けると、うれしくなるものって、なーんだ?」

 「えーっと……見ることもさわれないけど、分けると嬉しいもの?」

 未紗が腕をくんで考え込む。

 「答えを選ばないと、塔には入れないらしい」

 貴也が塔のそばにある水晶の本を読みながら、そう言った。

 「時間制限があるよ。水晶の砂時計が落ちきったら、チャンスは一度だけになるって」

 実里が砂の量を観察する。

 「あと……3分くらい」

 仁がみんなの顔を見る。——答えは何か?

 「それって……“ゆめ”じゃない?」

 結香がつぶやいた。

 「夢って、見えないけど、誰かと分け合ったら、もっと大きくなる」

 すると、水晶がピカッと光った。

 正解だった。

 塔の扉が、静かに開いた。

 塔の中は、まるで知恵の迷宮のようだった。

 壁一面が本棚になっていて、空中に本がふわふわと浮かんでいる。階段はぐにゃりと曲がり、どこが上でどこが下か、よくわからない。

 「ここ、出られるの?」

 エリがちょっと不安そうに言った。

 「“答えのない問い”があるって言ってたわよね。つまり……」

 マイアが、ふと立ち止まった。

 そこに、ひとつの本が浮かんできて——開かれたページに、こう書いてあった。

 Q 問い:魔法がつかえるなら、なにをする?

 「これは……正解があるわけじゃない」

 仁が静かに言った。

 「たぶん、“自分の気持ち”を見つける試練なんだと思う」

 結香が本をそっと手に取って、静かにページに書いた。

 「わたしは、ひとりぼっちの子に“ともだち”を届ける魔法がつかいたい」

 すると、塔の壁がふわりとほどけ、広間へと道が開いた。

 —

 【読者クイズ:次のヒントを読んで、つぎの行き先を考えよう】

 「ティアラは 心の奥にねむる。最後の鍵をにぎるのは “だれかの夢”を応援したとき。」

 次の“試練の場所”はどこ?

 1.鏡の森にある祈りの泉

 2.忘れられたプリンセスの部屋

 3.星空に浮かぶティアラの島

 → みんなも考えてみてね! 次回で答えがわかるよ!
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