ゆきんこ【完】
好敵手

静けさ


楽しみな事を目の前にした時って、時間がすごくゆっくり流れてる気がする。

お父さん……は、仕事でいなかったから、初めての二人での夕ご飯だった。

ビーフシチューが美味しそう。

でも、会話をしてもテレビを見ても、明日も会えるって事が、頭から離れない。

「嬉しい事でもあるの?」

「ん?まあね。あ、あたしさ、明日から夕方、散歩に行く事にするから」

絶対あたし、にやけてる。

「運動になっていいんじゃない?」

穏やかな時間は過ぎて行き、その日は早く寝る事にした。



< 119 / 156 >

この作品をシェア

pagetop