統合失望Ⅱ
おかしいな。。。

連絡しても繋がらない。ラインも既読つかない。

どういうことだ!?

遠方の友人であるマミも心配になり

急遽、私一人で盛岡の実家へ。

ピンポン

「はい」

出てきたのはレナの妹であった。

「お宅のレナさんは?」

「実は。。2週間前に亡くなりまして。葬儀も済ませました」

え・・

レナはこの世を去っていた。

信じられない。夢か?

仏間を見せてもらうと、そこには遺影があった。

当時の楽しかったことが蘇り、泣いた、泣いた。

泣き叫んだ。

「生前は優しくて前向きで、どんな困難があっても明るい人でした。

同じ疾患を抱えながらもたすけあっていこうと思った

矢先に、まさかです。。」

「姉はとてもおにぎりさんのこと慕っていて、何度も楽しかった思い出話をしていました。」

仏間で現実を突きつけられた私は

わけがわからなくなっていた。


外をでると日の光が差し込んできた。

大雨が嘘のようだ

まるでレナが太陽のように目に映ってきた。



時は2023年。
寂しがりやなおにぎり(私)は、近所の商店でコミュニティを

と、いつも優しく接してくれるラクさんが

おにぎり君、いい出会いあるといいですね。

夜のバーで出会いを求めても

ネットでの出会いも  やっぱりだめか。

仕事も怠いし、コロナの後遺症かな、持病かな、

とにかく怠い毎日だ。

疲れた。今日はもう寝よう。

とにかく疲れやすい身体は当たり前のことで、普通って何なの?とか

自分が嫌になることが多くて。

先生の薬で安定はしているかもだけど、飲まないと再発するのはわかっている。

だから、管理は大事なのだ。。

ある時のことであった。

友人のまーくんからの誘いで

居酒屋へ。

いきなり女性を紹介してきた。

へ?お、おう。

ためらいはしたが、その女性はうつむきかげんで

正直会話はあまりできなかった。

まーくんとは親しくしており、よく我が家に遊びに来て

なにかと寂しがりな私にとっては有難い存在である。

友人はなにかと大事だけど、たまに金銭でのトラブルとかの話を聞くから

深入りはしない程度の付き合いで。

「まーくんさ、この前の女性さ」

「ああ、ゆーちゃんのこと?」

「うん。なんかシャイで全然会話できる雰囲気でなかったから

もしまた機会があったら紹介してよ」

「わかった。」

まんざら嫌なタイプではなかった。

物静かでとっつきにくい感じはあったが

なにかの縁と思いたち。








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統合失望

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ノンフィクション・実話8ページ

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これは私が障がい者になり、山あり谷ありの人生を綴ったノンフィクション作品であります。この話を書くにあたり、様々な方に今まで助け、協力を得てもらい、ここまで生きてきたことに敬意を称し、感謝申し上げます。この書を読んだ皆様には、私と同じ疾患を抱える人々の苦悩を理解していただけると幸いです。そして、いまも疾患に苦しんでいる皆様に少しでも勇気を与えられたらと存じます。

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