過つは彼の性、許すは我の心 弐


「怒らした原因アレなんやけど…今はええか。さてそないな場所に我らがオオミカはいる訳やけど、つづはどないすん?」


 持って回った言い方をしながら私を試す様に見つめる。

 答えは決まっている。

 私は、


「…凌久君は獅帥君の場所は知っているんだよね?」

「うん」

「じゃあ教えて」

「行ってどないすんの?」

「だから殴りに行く」


 火ノ宮君達にした様にね。


 私の返答に「ぶふっ…流石だなつづ」と一頻り笑った後、


「俺は好きな女の子のお願いは何でも聞いてまうさかい、教えたる」


 と言ってくれた。


 やった!と思ったけれど、


「アホ吐かせ…っお前じゃあ行く事すら出来ないのにどう行くんだよ」

「行ってもどうせ獅帥は戻らないの分かんないワケ?」

「下手打ったら周囲に迷惑がかかる。綴諦めるべきよ」


 股間と鼻頭に攻撃を受けた男達と無傷の清維から待ったがかかった。

 しゃらくさいってこう言う時に言うのか。いや前にも言った気がする。いやいや本当に今はどうでもいい。


「はあ…」


 怒りを押さえる為にゆっくりと息を掃き出した。

 彼等を見据える。

 剣呑な空気を纏って、


「私2回も同じことするのやだし、女の子の顔に傷付けるのも忍びないんだよねえ…」


 そう言った私に、下がって出来るだけ防御の姿勢を取る彼等。(火渡君に関しては股間を少しだけ隠す動作までしてちょっとオモロい)

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