檻の外で咲く恋
第十三章 ほどけかけの糸
数日が、静かに過ぎていった。
大きな出来事は、何もない。
それなのに。
その“何もなさ”が、
少しずつ、心を落ち着かせていった。
朝、目が覚める。
誰かのいる気配がする。
それだけで、
少し安心するようになっていた。
蒼真「起きてるか」
リビングから聞こえる声。
お兄ちゃんの声。
最初は、それだけで少し緊張していたのに。
今はもう、
そこまで構えなくなっている自分がいる。
芹羽「起きてる」
小さく返す。
それだけのやり取り。
大きな出来事は、何もない。
それなのに。
その“何もなさ”が、
少しずつ、心を落ち着かせていった。
朝、目が覚める。
誰かのいる気配がする。
それだけで、
少し安心するようになっていた。
蒼真「起きてるか」
リビングから聞こえる声。
お兄ちゃんの声。
最初は、それだけで少し緊張していたのに。
今はもう、
そこまで構えなくなっている自分がいる。
芹羽「起きてる」
小さく返す。
それだけのやり取り。