檻の外で咲く恋
第四章 崩れた境界線
次の日も、朝は来た。
何事もなかったみたいに、いつも通りに。
カーテンの隙間から差し込む光も、
聞き慣れないはずの家の物音も、
全部が「普通」みたいな顔をしている。
ママ「芹羽、起きてる?」
ママの声。
芹羽「……起きてる」
少し遅れて返事をする。
喉が、少しだけ乾いていた。
昨夜のことは、夢だったのかもしれない。
そう思えたら、どれだけ楽だろう。
でも。
ベッドから体を起こした瞬間、
胸の奥に残るあの感覚が、はっきりと蘇る。
――夢じゃない。
ゆっくり息を吐いて、立ち上がる。
鏡に映った自分の顔は、
いつもと同じはずなのに、どこか違って見えた。
何事もなかったみたいに、いつも通りに。
カーテンの隙間から差し込む光も、
聞き慣れないはずの家の物音も、
全部が「普通」みたいな顔をしている。
ママ「芹羽、起きてる?」
ママの声。
芹羽「……起きてる」
少し遅れて返事をする。
喉が、少しだけ乾いていた。
昨夜のことは、夢だったのかもしれない。
そう思えたら、どれだけ楽だろう。
でも。
ベッドから体を起こした瞬間、
胸の奥に残るあの感覚が、はっきりと蘇る。
――夢じゃない。
ゆっくり息を吐いて、立ち上がる。
鏡に映った自分の顔は、
いつもと同じはずなのに、どこか違って見えた。