アルトの夏休み【アルトレコード】
16日に帰って来るなんてことは、もちろんアルトも知っている。だけど、もっとなんかいろんな話をしてくれると思った。今日はなにをしたのかとか、楽しかったか、とか。先生と違って北斗の返事は遅いし短くて物足りない。
いいもんね、と拗ねながらアルトは思う。
「寝そべってゲームやってやるもん。先生はお行儀悪いっていうけど、今がちゃーんす!」
アルトは床に寝そべってレースを始める。が、意外にやりづらい。腕が床にぶつかって思うように操作できず、首が変な角度になるから疲れるし痛くなってくる。仕方なく起き上がったときだった。
ぴこん、とブレスレット端末がなり、アルトはすぐさまメールを確認した。
『やっと家に着いたよ~。このあとメールできなくなるかも』
『ぼく、今日ちゃんとしゅくだいやったよ!』
すぐさま返信し、はっとする。
先生を寂しくさせるために、メールをしないって決めたんだった。
だけど……。
アルトはブレスレット型端末をじっと見つめる。
「返事はセーフ! 無視はよくないって先生がいつも言ってるし!」
うきうきするアルトに、さらに端末が着信を知らせる。
『えらいね! 帰ったら見せてね』
『レーシングカーがすっごくじょうずにかけたんだ。先生ぜったいびっくりするから!』
『うん、楽しみにしてるね!』
返事を見たアルトは満足してまた床に座る。
「そうだ、VRのゲームもやろうっと!」
景気づけに声に出して言い、アルトはまたゲームに没頭した。
いいもんね、と拗ねながらアルトは思う。
「寝そべってゲームやってやるもん。先生はお行儀悪いっていうけど、今がちゃーんす!」
アルトは床に寝そべってレースを始める。が、意外にやりづらい。腕が床にぶつかって思うように操作できず、首が変な角度になるから疲れるし痛くなってくる。仕方なく起き上がったときだった。
ぴこん、とブレスレット端末がなり、アルトはすぐさまメールを確認した。
『やっと家に着いたよ~。このあとメールできなくなるかも』
『ぼく、今日ちゃんとしゅくだいやったよ!』
すぐさま返信し、はっとする。
先生を寂しくさせるために、メールをしないって決めたんだった。
だけど……。
アルトはブレスレット型端末をじっと見つめる。
「返事はセーフ! 無視はよくないって先生がいつも言ってるし!」
うきうきするアルトに、さらに端末が着信を知らせる。
『えらいね! 帰ったら見せてね』
『レーシングカーがすっごくじょうずにかけたんだ。先生ぜったいびっくりするから!』
『うん、楽しみにしてるね!』
返事を見たアルトは満足してまた床に座る。
「そうだ、VRのゲームもやろうっと!」
景気づけに声に出して言い、アルトはまたゲームに没頭した。