パラノイア境界線


食べ終わった食器を片付けて、お昼の日差しに二人で肩を寄せ合いまどろむ。

もうそれだけで、今までのこと全部夢だったのかなぁって思えた。

たとえば、ママの、あの怖い笑顔はあたしの作り出した悪い夢だったのかもしれないって今はそんな風に思う。

他愛もない会話が愛おしくて、この些細な時間を精一杯抱きしめていたい。

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