好きと嫌いを行ったり来たり
そうだ、泣いてたって仕方ない。
できないならできるように頑張らないと。
まずはメニューを覚える。
食器は落とすくらいなら、何回かに分けて運ぼう。
それからーー。
そうやって自分にできることを一つずつ実践していった結果、
ミスも減り、少しずつだけどできることも増えていった。
「田嶋さん、短期バイトお疲れ様でした。
はい、これ今回のお給料」
「ありがとうございます!」
手渡された封筒が、ずしりと重く感じる。
初めてのお給料。頑張った証。
当初はどうなることかと思ったけど、
実際終わっちゃうとあっという間だったな。
そんなちょっとセンチメンタルなことを思っていると、
更衣室のドアがガチャッと開いて涼子さんが入ってきた。
「あっ、お疲れ様です!」
「お疲れ。田嶋さん、今日までだっけ?」
「はい。色々、ご迷惑かけてしまってすいませんでした」
「ほんと、初日はひどかったよね」
「うっ、すいません」
「でも、よく頑張ってくれたね。
人手足りてなかったから助かった。ありがとう」
「こっ、こちらこそありがとうございました!」
よかった。ちゃんとわたし役に立ててた。
初日は申し訳なくてだったけど、今は嬉しくて泣きそうになる。
「璃央くんにも、ちゃんとお礼言いなよ。じゃ、お疲れ~」
「はい、お疲れ様でした」
そうだ、璃央にちゃんとお礼しないと。
璃央がいなかったら、きっと初日で心折れて最後まで頑張れなかった。
わたしは手に持った給料袋を見つめてあることを思いついた。
できないならできるように頑張らないと。
まずはメニューを覚える。
食器は落とすくらいなら、何回かに分けて運ぼう。
それからーー。
そうやって自分にできることを一つずつ実践していった結果、
ミスも減り、少しずつだけどできることも増えていった。
「田嶋さん、短期バイトお疲れ様でした。
はい、これ今回のお給料」
「ありがとうございます!」
手渡された封筒が、ずしりと重く感じる。
初めてのお給料。頑張った証。
当初はどうなることかと思ったけど、
実際終わっちゃうとあっという間だったな。
そんなちょっとセンチメンタルなことを思っていると、
更衣室のドアがガチャッと開いて涼子さんが入ってきた。
「あっ、お疲れ様です!」
「お疲れ。田嶋さん、今日までだっけ?」
「はい。色々、ご迷惑かけてしまってすいませんでした」
「ほんと、初日はひどかったよね」
「うっ、すいません」
「でも、よく頑張ってくれたね。
人手足りてなかったから助かった。ありがとう」
「こっ、こちらこそありがとうございました!」
よかった。ちゃんとわたし役に立ててた。
初日は申し訳なくてだったけど、今は嬉しくて泣きそうになる。
「璃央くんにも、ちゃんとお礼言いなよ。じゃ、お疲れ~」
「はい、お疲れ様でした」
そうだ、璃央にちゃんとお礼しないと。
璃央がいなかったら、きっと初日で心折れて最後まで頑張れなかった。
わたしは手に持った給料袋を見つめてあることを思いついた。