家族に支度金目当てで売られた令嬢ですが、成り上がり伯爵に溺愛されました
私は小さく息を吸い、目を逸らさず答えた。

「……誓います。」

その瞬間、拍手と共に、私たちの新しい人生が静かに動き出した。

セドリックの手が、私の手を少し強く握ってくれたのを、私は確かに感じた。


式が終わり、盛大な晩餐会が始まった。

天井の高い広間には華やかな花が飾られ、音楽が優雅に流れていた。

参列者たちは思い思いに会話を楽しみ、美酒に酔いしれている。

その中で、私のもとへスクール時代の同級生たちが駆け寄ってきた。

「クラリス、おめでとう!」

「ありがとう。」

懐かしい顔ぶれに、私は自然と笑みがこぼれた。

彼女たちは、もう皆公爵家や侯爵家の夫人になっていた。

「それにしても、あなたがグレイバーン伯爵を射止めるなんて……」
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