† of Holly~聖の契約
今日も今日とて藍色に六つの筋が螺旋を描くひとえを着ていた。
業火に見回れている世界でさえ、なんとその藍が映えることか。
彼は背に、なにやら風呂敷に包まれたものを背負っていた。
息をあげた六条殿は、傍らの鬼を素通り、私へ触れる。
抱き起こされた。
「妹巫女よ、おい、生きておるか。死ぬでないぞ?」
がたがたと。
私は彼を睨まずにはいられなかった。
「しかと生きておりますゆえ、揺さぶらないでくださいまし」
「本当か?」
「嘘をついてなんになります」
「ああ……っ」
突然だった。
なんの脈絡もないまま、抱き締められる。
彼の大きな掌が、私の頭を撫でている。
髪に絡まり固まった物体が、乾いた音を立てながら剥がれていくのを感じる。
「お前の、あんなにも美しかった髪が、こんなことになろうとはな……」
「ご冗談を」
「無念だ……あまりに無念だ。もっと早くに来てやるべきだったか」
「……」
気恥ずかしい。
そもそもこの髪は、切られたのではなく、あまりに傷んで勝手にちぎれてしまったのだ。
六条殿の想像するところとは違う。
業火に見回れている世界でさえ、なんとその藍が映えることか。
彼は背に、なにやら風呂敷に包まれたものを背負っていた。
息をあげた六条殿は、傍らの鬼を素通り、私へ触れる。
抱き起こされた。
「妹巫女よ、おい、生きておるか。死ぬでないぞ?」
がたがたと。
私は彼を睨まずにはいられなかった。
「しかと生きておりますゆえ、揺さぶらないでくださいまし」
「本当か?」
「嘘をついてなんになります」
「ああ……っ」
突然だった。
なんの脈絡もないまま、抱き締められる。
彼の大きな掌が、私の頭を撫でている。
髪に絡まり固まった物体が、乾いた音を立てながら剥がれていくのを感じる。
「お前の、あんなにも美しかった髪が、こんなことになろうとはな……」
「ご冗談を」
「無念だ……あまりに無念だ。もっと早くに来てやるべきだったか」
「……」
気恥ずかしい。
そもそもこの髪は、切られたのではなく、あまりに傷んで勝手にちぎれてしまったのだ。
六条殿の想像するところとは違う。