秘密のままで、あなたと。
*
数日後。
送別会の夜。居酒屋の片隅、誰も気づかないタイミングで真尋は結衣にそっと囁いた。
「上には話した。ちゃんと認めてもらったよ。今後、異動先でも支障がないって」
「ほんとに……?」
「だから、もう隠さなくていい。離れても、俺はちゃんと“彼氏”でいるから」
その言葉に、結衣は小さく笑った。あの頃の自分なら、逃げていたかもしれない。
けれど今はもう逃げたくない。
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