探偵男子たちが強すぎる
◇二人の男の子と……◆


ためらいなく扉を全て開けていき、真っ暗な廊下が、わずかに照らされていく。

廊下の一番奥、リビングに入ってすぐのところあたりにうっすらと見えた黒いシルエットに目を凝らした。
そのシルエットはフードをかぶり、椅子に座っているように見える。
……ミシッと音を立て、こちらに向き直る影。


「──桜木蓮佳だな。待ってた」

わたしが来たことに焦る素振りはなく、待ってたと言う。声的に男の子だと断定出来た。
攻撃的なオーラは感じないけど、警戒をとくことはしない。

「……誰。どうしてここにいるの。どうやって入ったの」

「おいおい、初対面でそんな質問攻めするなよ。……ひとつひとつ順に行こう。一番知りたいことは?」

ゆっくりと椅子から立ち上がり、数歩こちらに歩いて男の子は止まる。
パーカーのフードを深くかぶっているせいで、顔は見えない。
立ち上がった男の子と距離が少しでも(ちぢ)まったため、わたしは鞄をその場に置いて一番知りたいことを聞いた。

「じゃあ……どうやって入ったのか」

わたしのことが心配だから、セキュリティはこれでもかってくらい最新のものにこだわった──と、お父さんから言われていたのに。

「それはこれだ」 

パーカーのポケットから取り出されたものを、前に出して見せる男の子。
金属っぽい音がして、目を細め何なのか確認すると……

(かぎ)……?」

「そうだ。ちゃんと行儀よく玄関から入ったんだ、文句はないだろ」

「そういう問題じゃ……」

どうして、この家の鍵を持ってるの?
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