会いたくて逢いたくても彼はいない。~ Where Yesterday Sleeps(昨日が眠る場所)~
その日以来、私達は会っていない。
私の取材も終わってたのとやはり光の話してた通り西野さんは北欧中心に観測に
出掛けるらしい。
「天文学者、本当は彗の夢だったんだ。親父の会社を継がないと行けなかったから叶えられないのはアイツ分かってたんだけどね…。だから彗の代わりに俺がその夢を叶えて上げたいと思った」
最後の日に西野さんが話してくれた。
「アイツあの場所で何してたと思う?まだ知られてない星を探してたんだ。でも結局見つけられなかったけどね」
そう簡単な物ではないと思う。
だから「またか…」って初めて逢った時に顏を歪めてたのか。
「俺は研究していくうちにオーロラの神秘性にも興味が出てしまって北欧に行こうと決めた。彗の願いの誰にもまだ知られてない星も探すけどね」
穏やかでこれからの体験にワクワクしてる表情の西野さんは最後に、
「いつでも待ってるから…彗みたいに俺は鈴木さんを置いては行かない。アイツの夢を叶えてやったんだからこれくらい良いだろ」
そう言って私を軽く抱きしめて「冬の大三角形を見においで」と優しく囁いてくれた。
◇
彼が北欧に旅立ってもメールでのやり取りは続いてる。
「莉桜ー!取材の時間でしょ?携帯見てニヤニヤしない!」
「ニヤついてなんて!行ってきます」
西野さんから送られてきたオーロラの写真を確かに見てたけど。
「ははっ、驚くかな?」
ー来月逢いに行きます。
そう入れて送信ボタンを押した。
『先輩、殴るのは止めて上げるので生きてる私達に精々ヤキモチ妬いて待ってて下さいね』
心の中で呟いていつもの手帳に真新しいブルーの封筒をしっかり挟んだ。
「頑張ろ!」
封筒の中身は先輩の未使用チケットと西野さんと行った使用済みのチケット。
私達の大三角形はまだまだこれからもずっと心の中で輝き続きます。
私の取材も終わってたのとやはり光の話してた通り西野さんは北欧中心に観測に
出掛けるらしい。
「天文学者、本当は彗の夢だったんだ。親父の会社を継がないと行けなかったから叶えられないのはアイツ分かってたんだけどね…。だから彗の代わりに俺がその夢を叶えて上げたいと思った」
最後の日に西野さんが話してくれた。
「アイツあの場所で何してたと思う?まだ知られてない星を探してたんだ。でも結局見つけられなかったけどね」
そう簡単な物ではないと思う。
だから「またか…」って初めて逢った時に顏を歪めてたのか。
「俺は研究していくうちにオーロラの神秘性にも興味が出てしまって北欧に行こうと決めた。彗の願いの誰にもまだ知られてない星も探すけどね」
穏やかでこれからの体験にワクワクしてる表情の西野さんは最後に、
「いつでも待ってるから…彗みたいに俺は鈴木さんを置いては行かない。アイツの夢を叶えてやったんだからこれくらい良いだろ」
そう言って私を軽く抱きしめて「冬の大三角形を見においで」と優しく囁いてくれた。
◇
彼が北欧に旅立ってもメールでのやり取りは続いてる。
「莉桜ー!取材の時間でしょ?携帯見てニヤニヤしない!」
「ニヤついてなんて!行ってきます」
西野さんから送られてきたオーロラの写真を確かに見てたけど。
「ははっ、驚くかな?」
ー来月逢いに行きます。
そう入れて送信ボタンを押した。
『先輩、殴るのは止めて上げるので生きてる私達に精々ヤキモチ妬いて待ってて下さいね』
心の中で呟いていつもの手帳に真新しいブルーの封筒をしっかり挟んだ。
「頑張ろ!」
封筒の中身は先輩の未使用チケットと西野さんと行った使用済みのチケット。
私達の大三角形はまだまだこれからもずっと心の中で輝き続きます。