推しが私のこと好きすぎる件
その夜、彼の配信はなかった。


Xにも、更新はなかった。


でも私の胸の奥では、静かに、ざわめきだけが続いていた。


──“推し”として好きな気持ちと、


──“ひとりの人間”として惹かれていく気持ちが、


交差して、すれ違って、ほどけなくなっていく。


次に会ったとき、私たちは、どんな顔で向き合えばいいんだろう。
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