推しが私のこと好きすぎる件
〜次の日〜


『今日から入る、蓮(れん)くんです。よろしくね〜』


バイト先のカフェに、新人くんが入ってきた。


黒髪に、マスク。ちょっと人見知りっぽくて、目もあまり合わせてこない。


『よろしくお願いします』


低くて落ち着いた声。


どこかで聞いたような……と思ったけど、すぐに気のせいだと思い直した。


でも、心のどこかに引っかかるものが残ったままだった。
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