売られた少女はクールな闇医者に愛される
「基本、今日から雪菜は1人の時間は持てない。俺か竜也が必ずそばにいる生活になる。
治療してた時みたいに、夜は布団をここにひいて俺たちは寝る。
部屋を出る時は報告。1人では出るなよ。朝も俺らを必ず起こして台所に行く。いいな。」
冬弥の言葉にはいと返事する。
「俺がいることが多いと思うけど、竜也が護衛の時もある。雪菜は変わらず、今まで通り過ごしてくれたらいい。なにか聞きたいことあるか?」
「特にはないです……。」
「そうか。じゃあ俺は別仕事あるから、今からは竜也が担当になる。」
そう端的に話して、冬弥は部屋をでた。
「冬弥は、相変わらずだなー。
雪菜ちゃん、初めの頃ずっと冬弥と2人きりだったろ。怖くなかった??」
竜也が表情変えることなく話す冬弥を見た後、雪菜に話す。
「最初は怖かったですけど…。今は怖くないです!」
雪菜は微笑む。
「そうか!冬弥はクールに見えるし言葉数が異常に少ないからな笑
自己紹介もしてなかったんだろ。めっちゃ話題になってた。」
竜也がニカッと笑うと雪菜も笑顔になる。
竜也は見た目はいかついが優しい。この1ヶ月、食堂とかでも元気?とかよく声掛けしてくれた。
「誰か怪我されてるんですか??」
冬弥が出ていったということは、治療するためだろう。誰かに何かあったという可能性を考えると心配になる。
「えっなんで?みんなめっちゃ元気だけど。」
竜也が不思議そうに言う。
「冬弥さんが仕事って言ってたから、誰か怪我したのかなって思いました。」
「あー、そういうことか。冬弥は治療もできるけど、組の仕事もやってる。あいつはなんでもそつなくこなすやつだからなー。」
冬弥も組の人なんだと改めて思うと、少し寂しく感じてしまう。
「冬弥から聞いてなかったのか?たしかに治療ができることもあってか、前線にいくことは少ないけどな。冬弥は取調べが化け物級に上手い。俺、この屋敷で最も敵に回したくないね。まじで怖いし、頭もいいから詰めてきて逃げ口を完璧に塞がれる。」
自分が知ってる冬弥と違っていて、想像がつかない。雪菜の知ってる冬弥もたしかに言葉数は少ないけど、絵を描いてて、何かあれば助けてくれる。落ち着く存在だ。
「だから、冬弥の前で勝手な行動したらダメだよ。全部取調べで吐かせる笑 俺も気をつけよっと笑」
竜也はニカッと笑って話す。
「そんなに取調べ怖いんですか?」
「あれはやばいね。取調べってもあくまで極道の取調べだから。脅迫、暴力なんかも当然にある。ただ脅すだけでも、力技だけでもダメ。そのバランスが絶妙にうまい。」
「今もその取調べしてるんですか?」
「あー、そうだな。橋本組に繋がる情報が出ればいいけどな…」
「…そうですか。」
雪菜の表情が暗くなったのを竜也は見る。
「あっごめん。怖がらせたか。大丈夫!雪菜ちゃんにはしないから!」
「あっはい!ちゃんと言うこと守りますね。」
雪菜が暗くなったのは怖かったからだと竜也は思ったが、そんなことではない。冬弥との距離が近づいてたと勝手に思ってただけで、実際は遠いことが悲しかった。
見たことのない冬弥の1面を知って、自分は全然冬弥のことを知らないんだと切なくなった。
治療してた時みたいに、夜は布団をここにひいて俺たちは寝る。
部屋を出る時は報告。1人では出るなよ。朝も俺らを必ず起こして台所に行く。いいな。」
冬弥の言葉にはいと返事する。
「俺がいることが多いと思うけど、竜也が護衛の時もある。雪菜は変わらず、今まで通り過ごしてくれたらいい。なにか聞きたいことあるか?」
「特にはないです……。」
「そうか。じゃあ俺は別仕事あるから、今からは竜也が担当になる。」
そう端的に話して、冬弥は部屋をでた。
「冬弥は、相変わらずだなー。
雪菜ちゃん、初めの頃ずっと冬弥と2人きりだったろ。怖くなかった??」
竜也が表情変えることなく話す冬弥を見た後、雪菜に話す。
「最初は怖かったですけど…。今は怖くないです!」
雪菜は微笑む。
「そうか!冬弥はクールに見えるし言葉数が異常に少ないからな笑
自己紹介もしてなかったんだろ。めっちゃ話題になってた。」
竜也がニカッと笑うと雪菜も笑顔になる。
竜也は見た目はいかついが優しい。この1ヶ月、食堂とかでも元気?とかよく声掛けしてくれた。
「誰か怪我されてるんですか??」
冬弥が出ていったということは、治療するためだろう。誰かに何かあったという可能性を考えると心配になる。
「えっなんで?みんなめっちゃ元気だけど。」
竜也が不思議そうに言う。
「冬弥さんが仕事って言ってたから、誰か怪我したのかなって思いました。」
「あー、そういうことか。冬弥は治療もできるけど、組の仕事もやってる。あいつはなんでもそつなくこなすやつだからなー。」
冬弥も組の人なんだと改めて思うと、少し寂しく感じてしまう。
「冬弥から聞いてなかったのか?たしかに治療ができることもあってか、前線にいくことは少ないけどな。冬弥は取調べが化け物級に上手い。俺、この屋敷で最も敵に回したくないね。まじで怖いし、頭もいいから詰めてきて逃げ口を完璧に塞がれる。」
自分が知ってる冬弥と違っていて、想像がつかない。雪菜の知ってる冬弥もたしかに言葉数は少ないけど、絵を描いてて、何かあれば助けてくれる。落ち着く存在だ。
「だから、冬弥の前で勝手な行動したらダメだよ。全部取調べで吐かせる笑 俺も気をつけよっと笑」
竜也はニカッと笑って話す。
「そんなに取調べ怖いんですか?」
「あれはやばいね。取調べってもあくまで極道の取調べだから。脅迫、暴力なんかも当然にある。ただ脅すだけでも、力技だけでもダメ。そのバランスが絶妙にうまい。」
「今もその取調べしてるんですか?」
「あー、そうだな。橋本組に繋がる情報が出ればいいけどな…」
「…そうですか。」
雪菜の表情が暗くなったのを竜也は見る。
「あっごめん。怖がらせたか。大丈夫!雪菜ちゃんにはしないから!」
「あっはい!ちゃんと言うこと守りますね。」
雪菜が暗くなったのは怖かったからだと竜也は思ったが、そんなことではない。冬弥との距離が近づいてたと勝手に思ってただけで、実際は遠いことが悲しかった。
見たことのない冬弥の1面を知って、自分は全然冬弥のことを知らないんだと切なくなった。