恋とバグは仕様です。 ~営業スマイルで喧嘩して、恋に落ちるまで~
05|恋と、人生と、これからの話
その夜。
カーテン越しに差す月明かりの中、ふたりは並んで座っていた。
「……凛」
「うん」
「これからも、ずっと一緒にいたい」
「わたしも……。でも、“ずっと”って言葉、ちょっと怖い」
「怖がっていい。お前が怖い時、俺がそばにいる」
そっと、手が重なる。
そして、もう一度そっと額をくっつけるように触れ合う。
“清い関係”──それは、触れないことじゃない。
心を一番近くに感じること。
そして、お互いを大切にし続ける覚悟を持つこと。
「付き合ってる」とは言葉だけじゃ足りない。
ふたりの空気、視線、想いがすべてを物語っていた。