優しい雫


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「颯太~」

ガシッ



「あっぶねえな、柚姫」

「エヘヘ♪ごめんね」


いきなり飛び着いてきて笑って誤魔化すコイツは、


‘八神柚姫’

俺の幼なじみ。


天然で、バカで、天然で、お人好しで、天然で…



要するに、ただの天然。

どこでも俺に抱きついてくる。


俺らが恋人になることは…



恐らく一生ないに等しい。

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