優しい雫


そうして数学の授業はすんなり終わり、昼休みの真っ最中。

「理輝くん、今日ひまかな?」

「理輝くん、今日空いてる?」



何人もの女が、理輝にたかっている。
理輝が俺じゃなくてよかったー。
「ウザ、おめえらキモいから失せな」

毒吐いちゃってあらまぁ。


「颯太、お前可哀想とか思ってんなよ」

「悪い、悪い。つい思ってた」


笑い混じりに答え、パンを頬張る。

「ついじゃねえよ。」
理輝は不機嫌な様子。
でもあれが柚姫に話掛けられたりしたらコロッと機嫌よくなんだよなぁ…

「あっ、理輝くん、今日理輝くんもChristmasパーティーおいでね。詳細は颯太までっっ!ははっよろしく♪」


あっ、早速的中だし。

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