引きこもりですが、守ることだけは最強です!

第十話 暗い部屋で

ふと、意識が覚醒する。

ゆっくりと、目を開ける。

目の前は薄暗く、私はベットで寝かされていた。

ここ……どこ?

ぼんやりとしながら、考える。

私は……転けて……?

ガバっ、と慌てて起き上がる。

周りを見渡して、自分のいる場所を確認する。

薄暗い、狭い部屋だ。

ベットに机、それに扉が二つある。

私は人がいないことにほっとしながら、鞄を抱え直す。

……誘拐、されたんだ。

たぶん、あの真っ黒な地面の中に入れられて……

結界ごと運ばれたら、結界は何もできない。

動く結界に、そんな欠点があったなんて……

思わず、ぎゅっと自分の体を抱きしめる。

手はカタカタと震えている。

怖い……

震えていると、扉が叩かれた。

慌てて扉から離れて、部屋の角に行く。


「あ、やっぱり起きてた」
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