スパイラル・コード〜内緒でハッカーやってたら、最強アイドルにバレちゃいました〜
なんでさっき直接話してくれなかったんだろうと思ったけど、スタッフさんも忘れて慌ててメモと地図を残してくれたのかもしれない。
私たちは地図を見ながらスタジオへ急いだ。
「なんか結構奥にあるんだな」と隼人くん。
「Cスタジオなんて聞いたことなかったけど、最近できたのかもね」と廉くん。
「あっ! あそこだ」
目の前に看板が出ていて、「Cスタジオはこちら」と書かれている。
だいぶ奥まったところにあるからわかりやすいように看板を出してくれているらしい。
スタジオに入ろうとしたところで、メッセージが届いた。白鳥さんからだ。
《スタジオが変更になったなんて聞いてないよ! 今Aスタジオにいるけど、みんな待ってるよ》
――え? どういうこと?
「あれ〜? なんか暗くな〜い?」
理央くんの声が聞こえて、みんな既にスタジオの中に入っていた。
「誰もいないな」
「つーかここ、マジでスタジオか?」
「あのね、みんな。さっき白鳥さんから連絡があって――、」
――ガシャン!
私がスタジオの中に足を踏み入れた直後、背後でドアが閉まる音がした。
ガチャガチャという鍵が閉まる音も聞こえる。