姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―


「真くんの学校って確か大学までのエスカレーター式でしょ?なのになんで…」

「自分の道は自分で決めたいと思ったから。」


当然、と言いたげな真くんの真顔。

そしてまた足元が揺らぐような感覚。


親の期待も愛情も持ってて、
周りからの信頼や人望も持ってて、
約束された未来まであるのに。

――それを全部捨ててコイツは何がしたいんだ?


意味が分からない。腹が立つ。
憎い。妬ましい。


羨ましい。


「奇遇だね、真くん。」

だから、気づいたら言っていた。

「僕も同じところを受験するつもりだったんだ。」

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