姫君の憂鬱―悪の姫と3人の王子共―
#トモダチカクニン
Ep.162 私と貴女は、トモダチ?
修学旅行が明けてすぐ。
私はB組の教室の入り口に立っていた。
教室内は賑やかな笑い声。
私の存在に気づいて、いろんな感情の視線が一気に集まった。
――居心地悪い!早く帰りたい。
でも、確かめなくちゃ。
“あの子”に会って、私は――……
「姫ちゃん?どうされたんですか?」
日本人形みたいな真っ直ぐで長い黒髪、シュッとしたきつね顔。
そこにいたのは紛れもなく探していた人物だ。
「いた!栗谷天音!」
「……?はい、なんですか?」
栗谷天音は緩く首を傾げて不思議そうに私を見つめている。
「ちょっと話があるんだけど……!」
勇気を振り絞って、喉の奥から声を引っ張り出した。