契約結婚した白虎の姫巫女
第９章・結羅の親友と黒い罠
　野々華と結羅は保育園から小学校までずっと一緒だった。明るく活発な彼女は、結羅にとったら心の支えであり、大好きな親友。
　しかし小学５年生の頃に、野々華と遊んでいた時に呪詛にかけられて変質者に襲わられそうに。
　追いかけまわされて、逃げている途中に野々華は転んでしまい、軽い怪我をしてしまった。
　絶体絶命のピンチに。その時は虎太郎が現れて助けてもらった。
　その時に初めて後継者として能力が開花したのだ。
　結羅は無事だったが、恐怖を味わった野々華は恐怖で大泣き。結羅を置いて、その場から逃げ出してしまう。

　その後は、警察が関わったことで学校でも、その噂が広まってしまった。
　クラス子達や保護者から腫れもの扱い。変な噂まで流れてしまう。野々華も関わりたくないのか、避けるように。
　被害者のはずなのに、まるでこちらが加害者のような反応。そのせいでクラスの中で結羅は孤立してしまった。
　野々華はその後に転向してしまい、一切会わずに連絡も一切取っていない。
　命を狙われている以上、また誰かを怪我させて傷つけたくない。
　幼い結羅は、そのせいでトラウマになってしまい、友人が上手く作れなくなってしまった。

　それなのに……。
　久しぶりに会った野々華は、それを全く気にしていないかのように振る舞ってくる。
　忘れてしまったのだろうか？　いや……何か企んでいるのだろうか？

「野々華ちゃん……どうして？」
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