甘い独占欲と溺愛で、もう絶対離さない。
風邪ですか、千紘くん
***
それから、一週間くらいたったとある休日。
私のケガもだいぶ良くなって、今はもう日常生活に支障がない程度だ。
そして、今はと言うと。
休日のお昼は千紘くんも一緒に食べるから、二人分のご飯を机に並べてある。
約束の時間を二十分くらい過ぎているのに、来る気配がない。
いつもなら何かあると、すぐに連絡をくれるのだけど。
……どうしたんだろう。
様子、見にいこうかな……。
なにかあったら、心配だし。
多分、行っても怒られない……はず。
うん、行こう!迷ってる時間が無駄だし!
スマホと財布、それから合鍵だけ持って、千紘くんの家へと向かう。
向かう……って言っても、家を出たらすぐなんだけど。
ちなみに合鍵というのは、初めて千紘くんの家へ行ったときにもらったもの。
これからは、合鍵を使って入ってきてって。
合鍵を鍵穴にさして鍵を開け、玄関の扉をそっと押す。
「千紘くーん……、いる?」