届け



何もできない。

自分と同じ舞台で戦う人は自分よりも先に進んでいて。

自分は一人弱く惨めに沈んでいって。


幼い頃の優しい眼差しと純粋な心が時折自分を邪魔して。

こんなのになりたいんじゃなくて。

もっと綺麗で壮大な夢があって。


笑えよ。

己の非力さに絶望し、震える自分を。

何故貴方たちは頑張れるの?

こうやって怯える自分を横目に進んでくんだろ。

皆がサボれば自分は哀れじゃなくなるのにね。

何がダメだったんだろうな。

どこで何を間違えたんだろうな。

こんな無力な人間は誰も救えないんだよ。

誰かの人生の重荷になるくらいなら消えたほうがマシじゃないか。


辛いよ。

生きてるからさ。

叫びたいよ、逃げたいよ。

必死に食らいついていきたいからさ。


貴方たちのライバルになりたいからさ。

迷惑なんて言わないよね。

人の悪口を言うような人じゃないからね。


弱くていい。

「死にたい」

そう言ってうずくまる誰かに届いて欲しい。

貴方が貴方を愛したらいい。

僕も貴方を愛するから。


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