香乃さんを激愛中
香乃にお礼を言われた愛斗は、「気にしないで」と笑顔で返事をした。それから、京馬の世話をしてやり、すやすやと眠ったのを確認してから、自分もベッドに入った。
夜中、ふいに京馬の泣き声が響き渡り、愛斗は目を覚ました。隣を見ると、香乃が既に起き上がり、ミルクを作る準備をしている。
「愛斗くん、起こしてごめんね」
「平気だよ」
「いまミルク作ってるよ」
「そうなんだ」
「うん」
やがてお湯が沸くと、香乃は京馬を愛斗にそっと預け、ミルクを調合し始めた。
愛斗は腕の中の温かい重みを抱えながら、香乃の手元を見守る。ミルクが適温に冷めるのを待ち、香乃は愛斗から京馬を受け取る。腕に抱き寄せ、ゆっくりとミルクを飲ませ、飲み終わると汚れたおむつを取り替えてやり、ようやく皆で再び眠りについた。
翌朝、愛斗は身支度を整えると、香乃と京馬に「行ってきます」と声をかけ、仕事へと向かった。一日中忙しく働き、太陽が沈んで夜になるまで業務に励んだ。仕事を終えた彼は、帰り道にコンビニへ立ち寄り、家へと戻った。
玄関を開けると、香乃が出迎えてくれる。愛斗は手に持ったコンビニの袋をそっと差し出した。
「お土産」
「ありがとう」
「うん」
香乃が袋の中を覗くと、自分の好きなブランドの新作スイーツが入っているのを見つけ、顔をほころばせた。
「わあ、新作が出てたの? 嬉しい、あとで一緒に食べよ」
「うん」
ふたりは柔らかく口づけを交わし、リビングへと向かうと、ちょうど京馬が起きていた。
愛斗があやしてあげると、京馬は声を上げて笑う。しばらく遊んでやった後、愛斗は「そろそろご飯にしようか」と席に着いた。
テーブルには、香乃の得意な唐揚げを中心に、シャキシャキの漬け野菜、温かい味噌汁、そして白いご飯が並んでいる。
「いただきます」
ふたりは顔を見合わせて手を合わせ、ゆっくりと食事を始めた。「今日はね……」と仕事の話や京馬の様子など、他愛もない話をしながら食べ進め、時折甘えるように体を寄せ合い、イチャイチャと過ごした。
食事が済むと、愛斗は「俺が風呂掃除してくるよ」と立ち上がり、浴室へ向かった。
湯船や床を丁寧に磨き上げ、綺麗になったのを確認すると、再び香乃と京馬の待つリビングへと戻っていった。
リビングへ戻った愛斗は、どるんの様子を見ながらお世話をし、それから散歩へと連れ出した。辺りの空気をゆっくりと歩き、十分に体を動かしたのを確認してから、家へと帰宅する。どるんをゲージへと戻し、新鮮な水と餌を与えると、満足そうに食べる姿を見守った
そのとき、京馬の泣き声が家の中に響いた。愛斗はすぐにミルクの準備に取りかかり、手際よく作り始める。一方その頃、香乃はテーブルの上に山積みになっていた洗濯物を丁寧に畳み終え、そのままお風呂へと向かった。
「じゃあ、私が入っている間、京馬をお願いね」
「任せて。ゆっくり入っておいで」
香乃が浴室へ入ると、愛斗が代わりに京馬の側につき、あやしながら世話を続けた。しばらくして香乃が上がると、今度は愛斗が交代でお風呂へ向かう。湯船にゆっくりと浸かり、一日の疲れを落とすと、程なくして体を拭いて浴室を出た。
部屋へ戻った愛斗は、まだ少しぐずる京馬を優しく抱き上げ、ミルクを飲ませ、おむつを替え、ゆっくりとあやし続ける。やがて京馬が目を閉じ、すやすやと寝息を立て始めるのを確認すると、愛斗もそっと横になり、一日が終わりを告げた。
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