君の笑顔を奪いたい。
「わかんないよ、全部全部っ……わかんない」


溢れてきた涙を服の裾で拭う。

私と仲良くしたひとみんながすぐに退学しちゃって、毎日苦しくて、申し訳なくて……由良くんは、私には優しくしてくれてたところもあったけど……でも、嫌だった。


「俺も、わかんない。どうして、俺のこと嫌いなのに、優しく笑うの?」


苦しそうな由良くんの声。


「え……?」

「お弁当分けてくれたのだって、俺の顔色が悪いところだって、すぐわかって大丈夫って、心配しにきてくれるくせに、美海は……誰にだってそうだ、俺にだけじゃない」


今にも泣き出してしまいそうな、初めて……いや、幼稚園の時ぶりに見るような顔。

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