イケメンから抜け出したい
「ここ天皇でも住んでる、?」




思わず漏れた言葉に、隣のイケメンがぷっと吹き出した。




笑うんだ……






「そこ玄関なのー?」




やっと追いついたらしいお母さんが言った。





「たぶん」




私がそう答えたとき、建物の奥から足音が聞こえた。




誰だろう。








「岩倉さんですか」





シャキンとした格好で歩いてきたのは、三十代か四十代くらいの男の人。




先生なのだろうけど、なんの先生なのか全くわからない。




どうして私の名前を知っているんだろう。



こんな年齢だから、校長や教頭なわけ───






「あいつ校長」




イケメンの人が、私に顔を近づけて言った。




「えっ校長!?……先生!?ですか」





もう少しで、先生と敬語を付け忘れるところだった。




「そうですよ、若いでしょ」




「っ、え?」




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