恋愛のカタチ
両親は仕事 妹は部屋で勉強、、、
妹に気付かれない様に
リビングに置手紙をして
家をそっと出た。


黒いコートにニット帽にムートンブーツ
最後くらい可愛くしたい。


取りあえず行く当ても無く
自転車で一直線に真っ直ぐ
こぎ続ける事にした。


寒さで凍死するかも知れない。
空腹で餓死するかも知れない。


どうなるか何てアタシ自身分からなかった。
『どうにでもなっちゃえ』
そんな事を考えながらアタシはペダルをこぎ続ける。


うっ・・・
急に胸が苦しくなった。
ペダルをこぐのを辞めて
立ち止まる。


い・・今、何時だ??
時計を探す。
だけど、見つからなくて、、、


気分が悪くなり、目まいが激しく
自転車ごと倒れた。



『だ・・だれか助けて・・・』
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