そのお悩み、私たちの能力で解決します!
2 転入生の男の子
どたばたな休日が明けて月曜日。
私はうーんと大きく伸びをして起き上がる。
隣には真っ白なねこが丸まって寝ている。
「おはよう!おもち!」
昨日助けたねこは、我が家の一員になった。
名前は真っ白でお餅みたいだから、おもち!
「やっぱりいいことがあったね」
眠るおもちの肉球をぷにぷにしながら話しかける。
少し危ない場面もあったけど、こうしておもちにも会えた。かわいい家族が増えてうれしいな。
「さ!今週もがんばろう!」
私はそう気合を入れて学校の支度を始めた。
学校に到着すると、なんだか教室が騒がしかった。
「なんだかみんなそわそわしてるね?」
前の席の蓮詞に声をかけると、蓮詞は本から顔を上げて言った。
「転入生が来るんだと。それでみんなそわそわしてるんだ」
「転入生!」
今はもう十月の終わりで、こんな中途半端な時期の転入生は珍しいかも。
「それはみんなそわそわしちゃうね」
「そうか?俺は別にどうでもいいけど」
「相変わらずクールだねぇ」
蓮詞はもうこの話は終わりだとでもいうように、手元の文庫本に視線を戻した。
転入生かぁ、もしかしてだけど、あの子かな?
昨日私を助けてくれた爽やかな男の子。
もしそうだったら、仲良くなりたいと思っていたから嬉しいな。
そんなことを思っていると、「はい、みんな席につけー」と担任の先生が入ってきた。
慌てて自分の席につく生徒達は、先生の後ろについて入ってきた男の子に視線を奪われる。
「あ……!」
私は教卓の前に立つ男の子を見つめる。
「このクラスに転入生が入ることになった。じゃあ自己紹介してくれ」
先生に促されて、男の子はクラスを見回す。
「旭日 五月です!変な時期の転入ですけど、仲良くしてくれたらうれしいです!」
そう元気よくあいさつした男の子は、やっぱり昨日私を助けてくれた男の子だった。
五月くんってお名前だったんだ!
そういえば昨日はお名前を聞きそびれてしまったのだった。
五月くんがぺこりとお辞儀すると、クラスからぱちぱちと拍手が起こる。
「爽やかでかっこいいかも!」なんて女子がこそこそ話してる。
顔を上げた五月くんと、ばっちり目が合う。
五月くんは驚いたように私を見た。
「あ!昨日の!」
私はにこにこと手を振る。
そのようすを見た先生が、「知り合いか?じゃあ未来、旭日に色々教えてやってくれ」と私を指名する。
「はい、わかりました」
五月くんは私の隣の席に座ることになった。
「私、未来 桜彩。五月くん、改めてよろしくね!」
「おう!よろしく!まさか本当に会えるなんて」
「ね!びっくり!」
私と五月くんが笑い合っていると、蓮詞がじとっと眼鏡を光らせる。
「あ、きみもたしか昨日会った……」
「藤村 蓮詞だよ、私の幼なじみなんだ!」
「そうなんだ、よろしく!」
五月くんが笑いかけると、蓮詞は「よろしく」と無表情のまま返答する。