蒼銀の花嫁 〜捨てられ姫は神獣の番〜
身支度を整え、扉を開けると、そこにはひとりの若い女性が待っていた。
神官服に身を包み、腰まで届く白銀の髪を束ねた神殿従者――名前は“リュシエル”。
「おはようございます、セレナさま。初めての朝は、よくお眠りになれましたか?」
「はい。とても……静かで、心地よかったです」
彼女の微笑みは、神殿と同じく凛としていて、でも冷たくはない。
「それは何より。では、神殿内をご案内しますね。番さまとしてのお部屋も含めて、主だった場所を先に」
セレナはこくりと頷き、リュシエルのあとをついてゆく。