『コドモ』と呼ばれるぼく達は
うさぎ先生は二十三歳の男性保育士で、今年は四歳児クラスを受け持っている。
私の妹である小夏も、先生が担当してくれている。
もちろん本名ではない。
去年、保育士としての初出勤時。エプロンを忘れてしまった先生に、先輩女性が貸してくれたエプロンに大きなうさぎのワッペンが付いていた。
それ以来、子ども達からも保護者からも「うさぎ先生」の愛称で呼ばれるようになった。
私は、うさぎ先生に恋をしている。
この恋が「勘違い」から始まったものだってことも分かっている。
先生は優しい。
物腰がやわらかくて落ち着いていて、爽やかな笑顔で接してくれる。
当たり前だ。
私が園児の保護者だから。
理由はそれだけなのに、私はチョロくもあっさりと恋をしてしまった。
細いシルバーフレームの眼鏡を外す時、
先生はどんな目で微笑むのだろう、なんて妄想しては自分は大バカ者だと呆れてしまう。
私の妹である小夏も、先生が担当してくれている。
もちろん本名ではない。
去年、保育士としての初出勤時。エプロンを忘れてしまった先生に、先輩女性が貸してくれたエプロンに大きなうさぎのワッペンが付いていた。
それ以来、子ども達からも保護者からも「うさぎ先生」の愛称で呼ばれるようになった。
私は、うさぎ先生に恋をしている。
この恋が「勘違い」から始まったものだってことも分かっている。
先生は優しい。
物腰がやわらかくて落ち着いていて、爽やかな笑顔で接してくれる。
当たり前だ。
私が園児の保護者だから。
理由はそれだけなのに、私はチョロくもあっさりと恋をしてしまった。
細いシルバーフレームの眼鏡を外す時、
先生はどんな目で微笑むのだろう、なんて妄想しては自分は大バカ者だと呆れてしまう。