ワタシだけの王子様
3章

忘れたいこと

2年半前ー


湊side




「うわ、ここどこ、?」

俺は父の転勤で少しだけ遠い地方に引っ越してきた。もちろん知らない土地なので

案の定道に迷った。

今日は転校初日で大事な日だというのに、
遅刻なんて、

スマホは昨日の夜充電していたつもりが、
出来ていなくて、電源が切れている。

地図も使えない。


「ほんと、終わった……」

そう呟いたとき、後ろから声がした。

『大丈夫……ですか?』

振り向いてみると、少し丸みを帯びた
女の子が立っていた。

制服はたぶん、転校する中学の制服だろう

「あ、すみません。道に迷ってしまって」

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