ワタシだけの王子様
だから、少しでも意識してもらえるように

頑張ろうとした、話す接点を作ろうとしたり

偶然を装って一緒に帰ろうともした。


だけど俺は小心者だったからそれが出来なかった。俺はそんな自分が嫌いだった。


だけどそんなある日、こんな会話が聞こえてきた

『ぶーちゃん!昨日のテレビに出てた人ぶーちゃんにそっくりだったよ!』

『それ!マジ似てた!』


は、?なんだよそれ。『ぶーちゃん』?

きっとこの空気感だと呼ばれ始めたのは
今日じゃないな。

俺は近くにいたつもりでまったく遠かったんだ。

だから気づけなかった。


俺はそんな自分にもアイツらにもイラッときて、教卓に大きな音を立て肘をついた。

『お前らそんなことやってて楽しい?』

気づいたらそんなことを口走っていた


『どうみても、百瀬嫌がってんじゃん』

続けてそう言うと、一人の男が口を開いた。
< 85 / 109 >

この作品をシェア

pagetop