愛を知った日
席の片付けをして碧が来るまで少し時間があったため私は明美ちゃんと2人でトイレに行った。
「なんか話でもあるの?」
いつもおちゃらけているように見える明美ちゃんだが、勘は鋭い。こんな事を言えるのは明美ちゃんしかいない。そう思い正直に告白した。
「鳳蝶くんに告白されたかもしれない」
「えっ!?ついに?」
「ついにって?」
「鳳蝶、奏のこと好きなのバレバレだもん。いつ言うんだろうって感じだったよ」
「いつ言われたの?」
「さっき」
「さっき!?知らなかったんだけど」
「小さい声で言ってただけだったから」
「なんて?」
「可愛いな。好きだよって。それだけ」
「ひゃー!それで?付き合うの?」
「付き合うなんてそんな…碧の発表中だったから後で時間くれって言われたし」
「なに?あいつ。付き合ってって言わなかったの?」
「うん」
「はっきり言わなきゃ分かんないじゃん。もどかしいな。でもさ奏は鳳蝶のこと好きじゃないの?」
「好きだけど付き合うとか分かんないし…」
「好きならなにも問題ないじゃん。その真っ赤な顔、鳳蝶にも見せてあげたいわ」
「やめてよ」
「良かったね。おめでとう」
「まだ分かんないよ」
「まったく素直じゃないなぁ」
「そういうんじゃない」
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