愛を知った日
「奏の手冷たいな」
「ごめんなさい」
鳳蝶くんは首を横に振る。
「そういう意味じゃない。あったかくても冷たくても奏のならなんでも好きだ」
ストレートに好きと言われたことで私は赤面してしまった。
「意外と鳳蝶くんってストレートだよね…」
「だめか?」
「いや、いいです」
「えへへ」
「あっそういえば俺たちって時間違うよな」
「時間違う?」
「奏は通信制だろ。俺は普通に通学してるから終わる時間とか違うだろ」
「あっ言われてみれば…でも私は基本家だし行ったとしても早いから連絡くれればこっちから会いに行くよ」
「でも奏、体調悪いこと多いだろ。無理させたくない」
「無理な時は無理って言います」
「本当か?約束だぞ」
「うん。色々あって忘れたけどもうすぐ夏休みじゃない?」
「あっそうだな」
「じゃあいっぱい遊べるね。うふふっ」
「そうだな。楽しみだ。俺、本当奏の笑った顔好き」
「もう〜またそうやって…早く行こう」
私は恥ずかしくて繋いでいた手をぐっと引っ張った。
「ふふ。照れてんの可愛い」
「可愛い連呼禁止!」
「えー」
そんなやり取りをしながら家にまで送ってくれた。
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