MY FIRST LOVER!!(短編)


透くん……?


誰もいない廊下で大胆なことをしてしまってる私たち。







透くんは唇を離すと俯いたまま
「ごめん…」と呟く。







ちょっと待って、これなに?


どういうこと?







私、今ファーストキスした。透くんと。





頭の中は混雑していて、よくわからなかった。




「俺、期待しちゃうよ。あずちゃんにそんなこと言われると。」



『…え?』




「俺的には…あずちゃんが俺のこと好きになってくれた方がありがたいんだけど。」



『…どっ…どうゆうこと…?』





透くんはまたゆっくり廊下を歩き出し、私も少し後ろからついていく。







2人ともさっきよりも足取りが遅かった。






透くんは私に背を向けたまま話す。



「俺、あずちゃんのこと好きなんだよ。」




『…うそ…?』



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