スウィートラブなその時間(短編)
例えばまだ今日のような日を迎えていなかった頃
友達に聞いたことがある。
『声って出すものなの……?…それとも…自然に出るものなの?』
そんなことを質問した私の顔は真っ赤だったと思う。
そしてそんな私を見て
友達はケラケラ笑いながら答えてくれた。
「人それぞれだけど、本当に感じる愛なら自然に出るもの」 だと。
『…っ…あ…』
一瞬、誰の声ですか?
というくらい分からなかった。
自分のその声に。
私が自分自身にビックリして、唇を強く閉じていると
「いいよ………、声聞かして。」