初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
部屋で待っていると、デュランダルが迎えに来て驚いた。
いつもは無造作に櫛を入れただけであろう銀色の髪をセンターで分け目をつけてきれいにセットしている。

服装は簡易ではあるが、青の上質のシルクのジャケットに胸のところにハンカチとエメラルドの宝石をあしらったアクセサリーをつけておりあまりのカッコよさに心臓がドキンとはねた。

そのまま近づいてこられたので、抱きしめられるのかと思って一瞬構えてしまったが、すっと首元に手が伸びて、首飾りをつけてくれた。
大きなブルーサファイアがあしらわれている逸品だ。

「陛下! こんな高価なもの」

「今日はオペラに行こうと思ってな。最上階の王族用の席がある。そこで二人で鑑賞しよう」

「オペラですか」

オペラなど見たことがない。王族のたしなみといってアリアはよく見に行っていたが、自分はいつも忙しく国政に追われていたため興味はあったが見ることはかなわなかった。
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