初夜に暗殺された王女は魔獣の国で再起する~魔獣の国の王の求愛がとまりません
リーグ公爵家のタウンハウスは王宮からはそう遠くない場所にあった。王宮を出て王都を馬車で走りながらも、あまりの惨状にみなは息をのんだが、リーグ公爵家は少し壊れている場所もあったが、おおむね無事だった。

それぞれ怪我人たちを部屋に案内し医師を呼んでくれ、至れり尽くせりだ。
デュランダルはやはり肋骨の骨折で、回復魔術が得意な聖獣が魔術を施してくれて、歩けるまでに回復した。だが、ボキッと数本いってしまっていたようで、回復魔術だけでは完全に治らないと言われ、安静にベッドに寝かされている。
それにしても数本肋骨が折れても立ち上がったりしていたし、よく普通にしていたものだ。
シェリアはあらためてデュランダルのすごさを認識した。
やはりすごい人なのだ。

そして今も回復魔術で回復すると、ベッドから半身を起こして部下に対して指示を出している。
なんと言う精神力。
わたしには政治を動かす頭はあってもこう言うふうに人を動かせるカリスマ性はない。
この人のこう言うところは王になるべくしてなった人なのだと改めて認識した。

そして惚れ直した。

「シェリア。俺はもう当面は大丈夫だ。君は兄の元へ行ってこい」

デュランダルが気を遣ってくれたのでシェリアは兄と妹が寝かされている部屋へと足を運んだ。
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