歴代最強のオヒメサマ
戻ってきたわたしにも気付かずに微睡む翔真の背中に手を入れる。


反対の手を膝裏に入れて、力を込めようとしたところで、


「───っは!?」


大きく目を開いた翔真が声をあげた。


「何してんだっ、翡翠」
「なにって……運ぶんだけど」
「は……?」


翔真がぽかんと口を開けて固まっているうちに、また力を込めようとすると慌てたように肩を掴まれる。


「待て待て!ちょっ、やめろ…!お前には無理だって……!」
「ばかにするな。副総長のひとり抱えるくらい総長ならできる」
「そういう問題じゃねえんだよ……!」
「……そんなに興奮すると熱が上がるぞ?」
「誰のせいだと思ってんだ……!」


なにやら必死に叫ぶ翔真に眉を顰めると、顔に手を当て嘆くようにどこか切実に叫んだ。
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