お兄ちゃん、すきだよ。
「もーやだっ!」
どこにもぶつけられない恥ずかしさに負けて、私は朝ごはんも食べずに家を出た。
「春乃ー。今日みんなで行くからねー。」
玄関をでる寸前に、お母さんの声が聞こえた。
それを無視して、ローファーをはきながら玄関の門を開ける。
今日のスタートは最悪!
しかめっ面をしながら、一目散に学校へと走って行った。
学校に着き、ようやく息が整ってきても、心のモヤモヤは晴れない。
それはそうだ。
あんな夢のあとに、あんな恥ずかしい出来事。
年頃の女の子なんだから、立ち直れなくて当然だ。