お兄ちゃん、すきだよ。
日もすっかり暮れて、学校のほとんどの生徒が帰った頃。
私と優と颯太だけは、なかなか帰る気になれなかった。
責任者として最後の最後まで準備を続ける、というのはただの口実で、ただなんとなく帰るのが惜しい気がしたのだ。
明日からの文化祭は、きっととても楽しいものになるだろう。
だけど、準備日のこのわくわく感は、今日でなくなってしまうのだ。
それが何だか寂しく感じて、3人だけで残ってしまった。
桐丘先生が、8時までなら残ってもいいと許可を出してくれたので、私たちは最後の仕上げに取り掛かった。