もう恋なんてしないはずだったのに〜御曹司課長の一途な愛に包まれて〜
私がシートベルトをすると車は走り出した。
「どこに行くんですか?」
「どこだと思う?」
楽しげにそんなことを言うが、分かる訳がない。そう伝えたら「内緒」とだけ言われた。車はいつの間にか高速を走り始める。途中のパーキングで休憩を挟み、到着したのは軽井沢だった。
「少し寒いか?」
確かに東京の寒さとは少し違う。とはいえまだ本格的な冬を迎えていない今はちょうどいい。車をパーキングに入れるとホテルに入った。
フロントで真紘さんはさっとチェックインを済ませてしまう。ふたり分の荷物をさっと持ち、部屋に案内されるがなぜかカートに乗せられる。そして離れの部屋に到着した。
「すごい……」
思わず口からでてしまうくらいに圧倒されてしまうほどの素敵な部屋だった。リビングとベッドルームが一体になっている部屋で、リビング側には小さな水庭が見えた。木々の間にいくつもの小さな池があり、その周りに生えた苔や飛び石が目を引く。吸い込まれそうになるほどの景色に目をうばわれしまう。でもその反対にベッドルームの窓からは木々が生い茂りつつも、季節の花が咲いており、寝転びながらこれをみたら癒されるんだろうなと想像がついた。どちらをむいても素晴らしいこの景色に心の奥が震えた。
「どうかな? 気に入った?」
ふいに肩を抱かれた私は何度も頷いた。すると彼も頷いていた。
「どこに行くんですか?」
「どこだと思う?」
楽しげにそんなことを言うが、分かる訳がない。そう伝えたら「内緒」とだけ言われた。車はいつの間にか高速を走り始める。途中のパーキングで休憩を挟み、到着したのは軽井沢だった。
「少し寒いか?」
確かに東京の寒さとは少し違う。とはいえまだ本格的な冬を迎えていない今はちょうどいい。車をパーキングに入れるとホテルに入った。
フロントで真紘さんはさっとチェックインを済ませてしまう。ふたり分の荷物をさっと持ち、部屋に案内されるがなぜかカートに乗せられる。そして離れの部屋に到着した。
「すごい……」
思わず口からでてしまうくらいに圧倒されてしまうほどの素敵な部屋だった。リビングとベッドルームが一体になっている部屋で、リビング側には小さな水庭が見えた。木々の間にいくつもの小さな池があり、その周りに生えた苔や飛び石が目を引く。吸い込まれそうになるほどの景色に目をうばわれしまう。でもその反対にベッドルームの窓からは木々が生い茂りつつも、季節の花が咲いており、寝転びながらこれをみたら癒されるんだろうなと想像がついた。どちらをむいても素晴らしいこの景色に心の奥が震えた。
「どうかな? 気に入った?」
ふいに肩を抱かれた私は何度も頷いた。すると彼も頷いていた。