恋の囚人番号251107都合いい女
ソファにもつれるように倒れこみ、
どちらからともなくキスをする。
息ができないくらい、
濃厚なキスがいくつも続いた。

また,溺れる…。

ハイテク忍者屋敷の親分は、
目にもとまらぬ速さで
ブラのホックを外しトップスをたくし上げた。

左胸の獅子に見下ろされながら、
大きな掌で、乱れた胸元を弄られ、
耳や首筋を舌が這う度
つま先に力が入っては解けていく。

両腕を銀丈くんの首に巻き付け、
抱きしめるとまだ湿った黒髪に顔をを埋めた。

やまないキスの雨に2人で溺れていく。

胸元の手がうねりながら、
するとするりと下へ降りていく。

臍下まで下りると、
ショートパンツのボトムの隙間から指を滑らせ、
ショーツの下に潜っていった。
すぐに丘を探し当てると、卑猥な水音を聞かせた。

「めっちゃ濡れてる」
耳元で囁く低音にも反応してしまう。

人差し指や中指が優しく弧を描いたり、
小さくて深い海溝を自在に出入りする。
焦らされてる⋯。
「銀⋯丈くっ⋯んぁっ。」
「ん?」
意地悪な片笑いは背徳の悪魔のよう。

見透かされてる⋯。
「⋯ね⋯もぅ。」
「なに?」
「んーーんッ」
吐息混じりにやっとやっとで少し体を起こし、
鼻声で銀丈くんの髪に触れ、
こめかみを通って頬に触れる。

銀丈くんは、私の親指を口に含んだまま
「ちゃんと言えよ」
と、意地悪を言う。

「あっ⋯あんっ⋯」
加速する甘美な高まり
「ほら、言えよ」
耳元では悪魔の囁き
「おね⋯がい⋯いかせ⋯」


て!?


Trrrrrr....


テーブルの上に投げ出された銀丈くんの携帯が鳴った。
一瞬ぴくっとなって、
ゆっくり体を起こすと
携帯を取った。
「おぅ。⋯あぁ。分かった。」
落ち着いた声。


「続きはまたな」

私の頭をポンポンすると、手早くシャツを着た。



え?


「何その顔」
ポカーンな
ハト豆顔な私を見て笑う。

「車待たしてんだよ。これから仕事。」
咥えタバコのまま、鏡を見ながら新しいネクタイを締め、ジェルを手に取り無造作に髪をかき上げ後ろに流した。

ポカーンなままの私は
ただただ、見惚れた。


「小僧といちゃついて、チョロチョロしてんじゃねーぞ」
「ちがっ。なんもないし。」
「どーだか」
鏡越しに目が合うと鼻で笑った。

あっかんべーをお返しして、
ブラを直し、丈の短いトップスを整えていると、
すっかり支度の整った銀丈くんが近づいてくる。

「ちゃんと躾とかねーとな。」

トップスの襟元を思いっきり引っ張ると、
胸の谷間にキスをして強く吸い
ばら色のキスマークを残した。


「私、銀丈くんの物みたいだね」
「違うの?」
「違くない。」
うふふと笑うと優しい顔の銀丈くんが
またキスしてくれた。

でも私は

銀丈くんは誰の物?って聞けなかった。

聞けばよかったな。












< 11 / 74 >

この作品をシェア

pagetop